格安レンタカーとレンタカーの違い
普段レンタカーを利用しない方、初めてレンタカーを利用する方などは、レンタカーの種類に「格安レンタカー」があるということを知らない方もいらっしゃるかもしれません。
ディーラー系等の大手レンタカー会社は原則新車を利用し、専門店舗を構えています。
それに対して格安レンタカー各社は中古車を利用し、ガソリンスタンドや自動車販売店などがサービスの多角化として店舗を構えているところも多いです。
今回は、格安レンタカーについて料金とメリットなどから解説していきます。
近年増え続ける格安レンタカー
ここ数年で、皆さんの近所にもレンタカー店舗がかなり増えたのではないでしょうか?
近年、右肩上がりで増え続けるレンタカー店舗と車両台数。その要因は、レンタカーに対するニーズの多様化によるところが大きいです。その中でも格安レンタカーは、何と言ってもその「料金の安さ」で店舗数を増やしています。
「若者のクルマ離れ」や「クルマは所有から利用へ」といったキーワードとともに、近年、レンタカー市場が大きく拡大しているのは事実です。
今までは、「レンタカーは、クルマを持っていない人のためのもの」でした。今では、「レンタカーは、免許保有者すべてのためのもの」です。
みなさんも、旅行先や出張先などで、レンタカーを借りたことがあるかもしれません。しかし近年では旅先での利用にとどまらず、ショッピングや引っ越しなどの荷物の運搬、ドライブや子供の送り迎えなど、レンタカーは生活にとってより身近な存在になっています。
レンタカー料金、その差は倍以上?料金の違いについて
ニッポンレンタカーやトヨタレンタカーのような大手レンタカー会社だと、1300CCクラスのレンタカー(日産ノートやトヨタヤリス、ホンダフィットなど)を1日24時間借りた場合、8,000円から10,000円程度かかります。
これが格安レンタカー、例えば100円レンタカーだと6,600円ですから、大手レンタカーの約6割の金額です。
7人乗りミニバンクラス(日産セレナやトヨタノア、ホンダステップワゴンなど)だとさらにその料金差は大きくなります。大手レンタカー会社だと、1日24時間借りて20,000円程度かかります。
100円レンタカーだと7,800円ですから、大手レンタカーの約4割ほどです。
お財布にやさしい料金体系が評判で、主な利用者は若者や主婦、ファミリー層が目立ちます。
レンタカー価格差の謎、その理由とは?
ではこの価格差はどうして実現できるのでしょうか?その理由は大きく2つあります。
1つ目は、大手レンタカーは、新車を購入してレンタカーに使用しています。それに対し、格安レンタカーは中古車を利用していることが挙げられます。また、年式が古かったり、不人気車などを整備してレンタカーとして活用しているケースが多いです。
2つ目は、ガソリンスタンドや自動車販売店などがサービスの多角化として店舗を構えているところも多いので、人件費を安く済ませることが可能です。
このような理由で、格安レンタカーが低料金で利用できるのです。
格安レンタカーのメリット
レンタカーと格安レンタカーのメリット・デメリットについてまとめてみます。
料金が安い:料金を抑えることができます。特に短時間の利用や、頻繁に車を使用しない方にとっては、経済的に利用することができます。
様々な車種を試せる:新車から旧車まで、様々な車種を取り扱っている場合があります。購入前に試乗する感覚で、色々な車を運転することができます。
格安レンタカーのデメリット
車の状態が一定でない:中古車を使用しているため、年式や走行距離が異なり、車の状態にばらつきがあります。性能が劣る車を配車される可能性もあります。
オプションが少ない:大手レンタカーと比較して、カーナビやETCなどのオプションが充実していない場合があります。必要なオプションがある場合は、事前に確認が必要です。
店舗数が限られている:大手レンタカーに比べると、店舗数が少ない場合があります。利用したい場所の近くに店舗がない可能性も考慮しましょう。
格安レンタカーを選ぶ際のポイント
格安レンタカーは、料金の安さが魅力ですが、車の状態やオプション、店舗数など、デメリットも存在します。メリットとデメリットを比較し、自分の利用目的に合ったレンタカーを選びましょう。
また、利用者の口コミや評判を参考にしたり、複数の会社の料金やサービスを比較し、最も自分に合った格安レンタカー会社を選びましょう。