格安レンタカーとレンタカーの違い

格安レンタカーとレンタカーの違い

普段利用しない方、はじめてレンタカーを利用する方にとって レンタカーにはレンタカーと格安レンタカーがあるということを知りません。

レンタカーと格安レンタカーの違いを料金とメリットなどから解説します

格安レンタカーとレンタカーの違い

レンタカーは原則新車を利用し、専門店舗を構えています。

格安レンタカーは中古自動車を利用し、ガソリンスタンドや自動車販売店などがサービスの多角化としてすすめています。

なぜそのようなことになったのでしょうか…

近年増え続けるレンタカー店舗

「若者のクルマ離れ」や「クルマは所有から利用へ」などの言葉が耳にされ始めるとともに広がりを見せているのが、レンタカーです。

みなさんも、旅行先や出張先などで、レンタカーを借りたことは何度かあるかもしれません。
今までは、「レンタカーは、クルマを持っていない人のためのもの」でした。
今では、「レンタカーは、免許保有者すべてのためのもの」です。
旅先での利用にとどまらず、ショッピングや引っ越しなどの荷物の運搬、ドライブデートや子供の送り迎えなど、レンタカーは生活にとってより身近な存在になっています。
ここ数年で、皆さんの近所にもレンタカー店舗がかなり増えたのではないでしょうか?

近年、右肩上がりで増え続けるレンタカーの事業者(店舗)と車両台数。その要因は、レンタカーに対するニーズの多様化によるところが大きいです。
そういった消費者のニーズに応える形で増えているのが、中古車を使った格安レンタカーです。
中古車レンタカーの先駆けであるニコニコレンタカー、超格安の料金体系を武器に出店ラッシュのガッツレンタカーなど、格安レンタカーの躍進は目覚ましいものがあります。

10分100円から借りられることで話題の100円レンタカーは、全車売り物の高品質車両を提供しつつ、「借りたぶんだけ支払う」といった独自性の高い料金体系が評価され、2018年には中古車レンタカー部門オリコンランキング顧客満足度第1位を獲得しました。

トヨタレンタカーやニッポンレンタカーに代表される大手レンタカーに対抗して登場した格安レンタカー。
今回は、「大手一般のレンタカーと格安レンタカーの料金の違いは一体なんなのか?」その謎に迫ります。

レンタカー料金、その差は倍以上?料金の違いについて

格安レンタカーの躍進の大きな要因は、何と言っても、その「料金の安さ」でしょう。
ニッポンレンタカーやトヨタレンタカーのような一般的なレンタカー屋さんだと、1300CCクラスのレンタカー(日産ノートやトヨタヴィッツ、ホンダフィットなど)を1日24時間借りた場合、8,000円前後です。
これが前出の100円レンタカーだと4,200円ですから、大手レンタカーの約半額です。
7人乗りミニバンクラス(日産セレナやトヨタノア、ホンダステップワゴンなど)だとさらにその料金差は歴然。
ニッポンレンタカーやトヨタレンタカーのような一般的なレンタカー屋さんは、1日24時間借りて20,000円前後に対し、100円レンタカーだと7,800円ですから、大手レンタカーの約4割ほどです。本当に安いですね。
お財布にやさしい料金体系がウケており、主な利用者は若者や主婦、ファミリー層が目立ちます。

レンタカー価格差の謎、その理由とは?

ではこの価格差はどうして実現できるのでしょうか?

その理由は、ズバリ仕入原価の違いにあります。
ニッポンレンタカーやトヨタレンタカーのような大手レンタカーは、自動車メーカーから新車を購入してレンタカーに使用しています。
それに対し、格安レンタカーは中古車を仕入れて利用しています。
年式が古かったり、走行距離が多かったり、売れ残りの不人気車などを整備してレンタカーとして活用しているケースが多くみられます。

この仕入れコストの差が、レンタル料金の価格差に反映されているわけですね。

レンタカーと格安レンタカーそれぞれのメリット・デメリット

このような理由から、

車の質(年式など)は、
大手レンタカー>格安レンタカー

料金の安さは、
格安レンタカー>大手レンタカー

と一般的には言われてます。

大手レンタカーを選ぶメリットは、車両が新しいということです。
燃費性能・最新の安全装備・見た目の新しさ・走行距離が少ない点などは、大きな魅力です。
格安レンタカーよりも高いお金を払って借りる意味は大いにあるのではないでしょうか。

一方、格安レンタカーを選ぶメリットは、大手レンタカーの半額以下というレンタル料金の安さです。
長期間借りるのであれば、その価格差は絶大な魅力です。

格安レンタカーの落とし穴も?

新車であろうと中古車であろうと、事故や故障の対応、整備点検はしっかりと行うべきですし、接客やサービスも同様ですが、近年、レンタカー利用者の苦情は「格安レンタカー」に多く寄せられる傾向にあります。

「ナビが正常に動作しないレンタカーを貸し出された」
「清掃の行き届いていないレンタカーが出てきた」
「タイヤが磨り減っていた」
「故障時の店の対応がひどかった」
「レンタカーを擦ってしまった時の、修理代の請求が不明朗」

といった、車の質や接客などに「安かろう悪かろう」の一面が垣間見られることがありますので、口コミを事前にリサーチするなどの工夫が必要かもしれません。
料金の安さに目を奪われるのではなく、「安心感」「安全性」にも目を配りましょう。

高品質低価格のレンタカーも登場

前出の100円レンタカーの場合は、中古車販売店が運営していることが多く、展示場に並んでいる「販売用に仕入れた売り物のクルマを売れるまでの間貸す」というスタイルをとっているため、高品質のクルマを低価格で貸せるわけです。

商品車なので、車種や色もバリエーション豊富!
もちろん、整備点検・清掃も完璧!

まとめ:レンタカーと格安レンタカーの違い

大手レンタカーは新車を使用しているので、年式が新しく、低燃費で最新の装備と安全装備が完備だが、料金は高め。
格安レンタカーは大手レンタカーに比べて料金が格安で経済的。
中古車を使用していることが多く、車の質や接客が店によって違うので、「安かろう悪かろう」の店舗には要注意。

近年は、全車売り物の高品質車を10分100円から借りられる格安レンタカーが「便利で安心」と大人気。