“NOC”のレンタカートラブル急増中?!
いま、利用者が激増しているレンタカー。
外国人観光客の増加・若者の車離れ・法人の営業車両削減などといった社会的背景に加え、「自動車は所有から利用へ」というカーライフスタイルが定着してきたことも大きな要因のひとつです。
旅行や出張先の移動手段としてだけでなく、引っ越しやちょっとした買い物など、レンタカーの利用はずいぶん身近な存在になっています。
レンタカーが身近になるにつれ、レンタカーにまつわるトラブルも激増中です。
事故以外にも、車庫入れでレンタカーに傷をつけてしまったなど、レンタカーには修理や補修が必要になってしまうケースが多々あります。
その際に請求される、「NOC(ノンオペレーションチャージ)」というものを皆さんはご存知でしょうか?
「え?! 保険は適用されないの?!」
「免責補償制度にも加入したのに、どうしてNOC2万円も請求されなきゃならないの!?」
最近よく耳にするのが、この「NOC(ノンオペレーションチャージ)」に関するレンタカートラブルなのです。
聞き慣れないうえに、なんだか小難しそうですよね?
ここでは、
「NOC(ノンオペレーションチャージ)」とは何者なのか?
「NOC(ノンオペレーションチャージ)」は何のために必要なのか?
について考えてみましょう!
”NOC=修理代”ではない!
直訳すると、
「ノンオペレーション」=(レンタカーとして車が)使えなくなること
に対して
「チャージ」=課される料金
ということです。
わかりやすく言うと「レンタカー会社に対する営業補償」のようなものですね。
すなわち、「NOC(ノンオペレーションチャージ)は、修理代ではない」ということです。
よく勘違いされがちなのが、修理代と混同してしまうケースです。
「ほんの小さな擦り傷なのに、レンタカー会社から2万円も請求された!修理代をぼったくられた!」
などという書き込みをネットで見かけることがありますが、これはまさしく、修理代との混同ですね。
レンタカーの修理代は保険や免責補償加入でまかなえます。
しかし、それとは別に、レンタカーが使えなくなることによってお店に与える営業利益の損失を弁償しなくてはならないのです。
つまり、この利益損失の弁償部分がNOC(ノンオペレーションチャージ)というわけです。
”免責補償加入”でも”NOC”の支払いは免除されない⁉
結論から申しますと、免責補償加入でも”NOC”の支払いは免除されません。
その理由は、免責補償によって免除される部分にNOCが含まれていないからです。
NOCを分かりづらくしている要因が、免責補償の加入との関連性です。
「レンタカーは保険に入っているんでしょ?」
「免責補償に加入したのに、何でNOCも払わなければならないの?」
などという声もよく耳にしますが、これは保険補償や免責補償とNOCを混同されている典型例です。
「レンタカーの免責補償加入=レンタカー用の自動車保険加入」だと思っている人がいますが、それは間違いです!
そもそも、レンタカーで使用する車両は、任意保険に必ず加入していなくてはなりません。
つまり、「任意保険に入っていないレンタカーはない」ということです。
よって、免責補償に加入しようが加入しまいが、事故の場合はしっかりと同等の補償を受けられるということになります。
では、免責補償とは何なのでしょうか?
免責補償とは、保険補償を受ける際に発生する「免責額」を免除する(支払いを0円にする)仕組みです。
万が一レンタカーで事故を起こした場合、その補償の範囲で保険金が支払われますが、その損害金額の一部(対物5万円・車両5万円が一般的)をお客様が負担することになります。この金額のことを「免責額」といいます。
免責補償に加入していれば、この「免責額」(対物5万円・車両5万円など)が免除されます。
お気付きの通り、NOCとは営業補償ですから、免責補償によって免除される部分とは全く無関係というわけです。
よって、結論は「免責補償に加入していても、NOCは免除されない」ということになります。
NOCの正しい知識を持てばトラブル防止に
NOCをわかりやすく説明できるレンタカー会社のスタッフが少ないことも問題なのかもしれませんが、レンタカーを借りる皆さんがNOCの正しい意味を知るだけでも、実はこういった「思い違いトラブル」の大半が防げることも事実です。
事故時の”NOC”を免除する安心プランが新登場!
万が一の事故時に発生する、免責額(対物5万円・車両5万円の合計10万円)は免責補償によって免除されたとしても、NOCの負担金(自走可能な場合で2万円・自走不能な場合で5万円)だけでも馬鹿にならない金額です。
平成30年11月1日から、このNOC負担金を免除するプランが新登場したのをご存知ですか?
その名も”免責補償ワイド”。
加入料は1日わずか540円(税込み)。
免責補償(1日1,080円)への加入が条件となりますが、あわせて1日1,620円で、事故の際の負担金が0円になるのは大きな安心感につながると思います。
楽しいドライブやお仕事でのレンタカー利用にさらなる安心感をもたらす安心プランです。
ぜひお試しあれ!